眼精疲労(疲れ目)放っておくと全身の不調につながることも!
目が疲れる(疲れ目)
目のトラブルでよく聞く症状が疲れです。眼精疲労や疲れ目と呼ばれています。目の疲れをそのまま放っておくと全身の不調につながることもあります。仕事で毎日パソコンに向かっているから仕方ない…と諦めず、適切なケアでいつまでもイキイキとした瞳を維持していきましょう。
疲れ目の原因と症状
目が疲れる大きな原因は目の使い過ぎです。パソコンやスマホなど近くのものを見つめすぎることで目のピントを合わせる筋力が低下し、疲れを引き起こします。
眼鏡やコンタクトレンズが過矯正であるのも原因のひとつです。遠くがよく見えるようにと必要以上に度を上げてしまうと、その分近くを見るときに余計な労力を使ってしまうことになり、疲れが増します。
またドライアイの方の60%が眼精疲労を訴えているというデータもあります。
眼精疲労(疲れ目)の主な症状は
- ・かすんで見えにくくなる
- ・目の奥が痛い
- ・目がしょぼしょぼする
- ・ピントが合いにくくなる
などが挙げられます。
目の疲れをそのままにしておくと、目の周りの筋肉の緊張が全身の筋肉にも伝わり、首こりや肩こりの原因にもなりかねず、ひどくなると自律神経のバランスも悪くなって胃腸や精神面にも影響が出ます。
目が疲れるときのケア
・栄養補給をする
目の疲労回復に効くといわれているビタミンAやビタミンB群を積極的にとることをおすすめします。
ビタミンA…粘膜を正常に保つ働きと視覚の調節をしてくれる働きがあります。
ビタミンB群…目のピント調節をする筋肉の緊張をほぐし、視機能の機能を向上させる効果があります。
・温める
蒸しタオルなどで目を温める温罨法(おんあんぽう)をおすすめします。目の周りの筋肉がほぐされリラックスした状態になるので、パソコンなどを長い時間利用した後などに最適です。温めることで、油分を分泌するマイボーム腺のつまりを解消し涙の質を向上させ、目がしょぼしょぼするという症状にも効きます。
⇔冷罨法(れいあんぽう)
・目を使いすぎない
長時間パソコンを使わなくてはいけない時は、こまめに休憩をいれましょう。
暗いところでの作業も眼を疲れさせる原因のひとつです。パソコン作業や読書をするときには、部屋の明るさに注意しましょう。
監修者 勅使川原 剛|横須賀中央眼科 院長
医学博士 MBA
MD. PhD. MBA. MA (Interpretation & Translation)
略歴
- 聖路加国際病院外科系レジデント
- 横浜市立大学医学部附属病院
- University of California San Francisco (UCSF)
- University of Bath, UK
- 横浜市立大学医学部 眼科 臨床教授
所属学会
- 日本眼科学会
- 日本臨床眼科学会
- 日本眼科手術学会
- 日本白内障屈折矯正学会
- ARVO (The Association for Rearch in Vision and Ophthalmology)
- ESCRS ( European Society of Cataract & Refractive Surgeon)