喫煙者は要注意!?「見たいところが見えない」は目の病気の可能性も。
見たいところが見えない原因と症状
見たいところが見えない症状が出たら黄斑変性が考えられます。黄斑とはモノを見るための大事な器官で、ここが障害されると視力が著しく低下したり、モノがゆがんで見えたりします。
黄斑変性には、“委縮型”と“滲出型”の2つのタイプがあります。委縮型の主な原因は加齢です。老廃物がたまって栄養不足になることで、黄斑という組織が委縮します。一方、滲出型の主な原因に喫煙の習慣があげられます。発症率は、非喫煙者の4~5倍と言われています。
見たいところが見えない症状から考えられる病気
見たいところが見えない症状から考えられる病気は黄斑変性があげられます。
視界が歪んだり、視力に異常が起きる「黄斑変性症」
黄斑変性症は網膜の中心にあるため、見ようとしている場所が見えにくくなります。また中心部がゆがむ、暗く見えるなどの症状もあります。
老廃物がたまり栄養不足になることで徐々に萎縮していき、進行はゆっくりなタイプや、新生血管という異常な血管が脈絡膜から伸び、破れやすいため血液が黄斑組織内に漏れ出し、ものを見る細胞の機能を障害する進行の早いタイプがあります。
黄斑変性
見たいところが見えないときのケア
加齢黄斑変性の場合、上記のとおり喫煙が原因のひとつとされているので、できるだけ禁煙することです。
また、太陽光も病気を促進すると言われています。日頃から、太陽光を浴びる機会が多い方は、帽子や日傘、サングラスをかけると効果的です。
最近は予防医療が推奨されるようになっており、サプリメントの人気が高まってきています。
特に有効と考えられている成分がルテイン・ゼアキサンチンで、これら有効成分については 中央眼科が考えるサプリメントとの向き合い方でご紹介しています。
直接的に病気を治療するものではありませんが、日ごろから目に優しい成分を摂取することが重要です。スマホやパソコン等のブルーライトが気になる方は、眼科医監修の「マキュラサポート」をご案内しています。
症状が改善させない場合は、自己判断せず、お気軽にご相談ください。
監修者 勅使川原 剛|横須賀中央眼科 院長
医学博士 MBA
MD. PhD. MBA. MA (Interpretation & Translation)
略歴
- 聖路加国際病院外科系レジデント
- 横浜市立大学医学部附属病院
- University of California San Francisco (UCSF)
- University of Bath, UK
- 横浜市立大学医学部 眼科 臨床教授
所属学会
- 日本眼科学会
- 日本臨床眼科学会
- 日本眼科手術学会
- 日本白内障屈折矯正学会
- ARVO (The Association for Rearch in Vision and Ophthalmology)
- ESCRS ( European Society of Cataract & Refractive Surgeon)