充血!?目が真っ赤になる原因と対処法
白目全体が真っ赤になっていたり、丸くシミのように赤みができていたりすることはありませんか?充血とよく間違えられますが、しくみや原因は異なります。
ここでは目が真っ赤になる原因から考えられる病気、ケア方法までご紹介いたします。
目が真っ赤になる原因
人は年齢を重ねると、白目のしわが増え、目の血管も折れ曲がった状態になります。その際にまばたきをして、たるんだ結膜が眼球内で動き回り、その摩擦で血管が破れやすくなってしまいます(結膜弛緩)。
血管が弱ってくると、目に入ったごみやまつげなどによるちょっとした刺激で目を切ってしまい、真っ赤になる場合もあります。
また、重いものを持ったり力んだなどの圧力によって目の血管が切れてしまうのも原因のひとつです。血液をサラサラにする薬を服用している人や血管がもろくなった高齢者などに多くみられます。
目の症状で分かる病気
真っ赤の症状から考えられる病気は結膜下出血があげられます。
白目全体が真っ赤になる「結膜下出血」
結膜下出血は痛みやかゆみ、視力低下などがないのが特徴的ですが、目がゴロゴロする、重たいなどといった症状を訴える人も多いです。
しかし何度も繰り返すようなら動脈硬化や糖尿病、高血圧などの内科的な病気が原因の場合があり、血液中の血小板が減少していることで出血が止まりにくくなる紫斑病や白血病である可能性もあるので、全身の検査も受けることをおすすめします。
結膜下出血
目が真っ赤な時のケア
日々の生活で行えるケア
結膜下出血は特別なケアをする必要はなく、1~2週間ほどで体内に吸収されるので、自然に治まります。
この場合は冷やすよりも、蒸しタオルなどで目を温めるのが効果的です。目が温まると血液の吸収が促されます。
しかしボールをぶつけた、転んで打ったなど出血する明らかな原因があり、腫れなどの症状がある場合は、すぐに眼科医にみてもらう必要があります。
出血する理由が思い当たらないのに、何度も繰り返すようなら動脈硬化や糖尿病、高血圧などの内科的な病気が原因の場合があります。
血液中の血小板が減少していることで出血が止まりにくくなる紫斑病や白血病である可能性もあるので、全身の検査も受ける必要があるでしょう。
症状が改善しない場合は自己判断せず、お気軽に中央眼科グループにご相談ください。
栄養補給によるケア
目がゴロゴロする原因が異物混入や乾燥の場合、ドライアイだと涙液が足りず異物を取り除くことがうまくできなかったり、光がまぶしいと感じたりする場合があります。
これまでドライアイへの対応は点眼のみでしたが、涙腺からの涙液分泌を促進したり涙の蒸発を防ぐ点眼はなく、その効果は決して十分とは言えないものでした。
そこで、ドライアイを改善する栄養素をサプリメントで補給するという方法もあります。
カラダの内側からのケアとしてサプリメントを取り入れるのも良いでしょう。
監修者 勅使川原 剛|横須賀中央眼科 院長
医学博士 MBA
MD. PhD. MBA. MA (Interpretation & Translation)
略歴
- 聖路加国際病院外科系レジデント
- 横浜市立大学医学部附属病院
- University of California San Francisco (UCSF)
- University of Bath, UK
- 横浜市立大学医学部 眼科 臨床教授
所属学会
- 日本眼科学会
- 日本臨床眼科学会
- 日本眼科手術学会
- 日本白内障屈折矯正学会
- ARVO (The Association for Rearch in Vision and Ophthalmology)
- ESCRS ( European Society of Cataract & Refractive Surgeon)